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if800


if800シリーズの後期機種(RX~GX)についてのメモ書きです。一部、Wikipediaに補足する形をとっております。model10~model60の各機種については手持ちがないので浅く触れる程度です。

概要

まず、把握している限り、後期型にはRX、FX、EX、EXii、GXの5種が確認されている。 またJEC社からGEO STATIONという名前でも販売されており、これはフロントパネルが異なったり、FDDが別のものに置き換わっていたり、JEC製の独自拡張カードがあったりするが、基本的な構造は同じである。 PC-98で言うところの、AMACOMシリーズのようなものと思われる。
型番には110もしくは120という数字と、FかHの型番(FはHDD非搭載モデル、HはHDD搭載モデル) 、一部機種ではそのうしろに「2」もしくは「3.5」の数字(おそらく搭載フロッピィのサイズを表す。EXのみ3.5インチモデルを確認済)が書かれている。
110と120では、漢字表示の際のドット数に違いがある。前者は16x16、後者は24x24となっている。

型番

形式型番CPU
if800 RX110F2IF 8200180286 8MHz
if800 RX110H2IF 8200280286 8MHz
if800 RX120F2IF 8200380286 8MHz
if800 RX120H2IF 8200480286 8MHz
if800 FX?80286 8MHz
if800 FX120H2IF 8200680286 8MHz
if800 EX110F280386 16MHz
if800 EX110H280386 16MHz
if800 EX120F280386 16MHz
if800 EX120H2IF 8304280386 16MHz
if800 EX110F3.580386 16MHz
if800 EX110H3.5IF8301280386 16MHz
if800 EX120F3.580386 16MHz
if800 EX120H3.5?80386 16MHz
if800 EXII 110F80386DX 25MHz
if800 EXII 110HIF8300680386DX 25MHz
if800 EXII 120F80386DX 25MHz
if800 EXII 120H80386DX 25MHz
if800 GX110Hi486 33/66MHz
if800 GX110Fi486 33/66MHz
if800 GX120HIF 84002i486 33/66MHz
if800 GX120FIF 84004i486 33/66MHz

オプションIO一覧(FXの資料に載っているもののみ)

名称型番
マウスIF 80206
8インチFDD装置IF 80124
20MB ハードディスクIF 82090
40MB ハードディスクIF 82092
マルチメディアカード IIF 82071
漢字プリンター 5320IF 80270
漢字プリンター 8320IF 80271
漢字プリンター 8360IF 80236
RX/FX 1MB増設メモリIF 82066
RX/FX 2MB増設メモリIF 82067
RX/FX 4MB増設メモリIF 82068
SCSI コントローラIF 82063
イメージ処理ユニットIF 82075
高速セントロニクス2/F カードIF 80317
IEEE488カードIF 80331
RS232CカードIF 80326
拡張スロットは、Cバスカードの横幅半分くらいにした形で、背面に端子が現れる形である。 また、EX/GXには縦型のスロットも生えており、うち1つはSCSI専用である。このカードを刺さないと、内蔵HDD(独自形状の端子なSCSI)を認識しない。 もう一つのスロットについては不明。

端子類について

キーボード

RX~GXまで互換性あり。端子形状はPS/2と同じだが、もちろん互換性はない。これを刺さずに起動すると途中に「キーボードがありません」とのメッセージが流れる(起動はできる) PS/2のように途中で刺しても使用できないため、最初にリセットがかけられているのではないかと思われる。
キーボードの解析はもう少々お待ちを。。。時間のある時に仕上げます。。。

マウス

一般的な、バスマウス。キーボード横へ刺すため、キーボードを入手できないと何もできない。98用を変換して使用できる。解説はこちら


映像端子(RX・FX)

33khz/40hzのインターレース。映るモニタが少ないので注意。
モノクロ/カラーどちらのCRTの接続も可能である上、モニタにファンクションキーがついている。詳しいピン配列は不明(カラーのみ解析済)。 端子はDsub25pinで、本体側がオス。if800 model60と互換性がある。

映像端子(EX・GX)

上に同じく、33khz/40hzのインターレース。映るモニタが少ないので注意。端子はヒロセのDNシリーズの26pin、本体側はメス。本体側のコネクタの型番は DN10-26S 相当。
なお、この機種用のモニターケーブルを作る際、ヒロセの該当コネクタを買うとなると英世サンが飛んでいく羽目になるため、安く済ませたい場合はよくある2.54mmピッチのピンヘッダを2x13にカットして代用することが可能。(実験済) 当然見た目は悪いが、お財布には非常にやさしいデス^^;

MS-DOSについて

手元の、version3.1について説明する。「システムディスク」と「コマンドディスク」から成る。

FORMAT.COM

フロッピィのフォーマットを行う。 IBMフォーマットをするオプションが存在するが、これを行ってもIBM機での読み書きはできないとの記載がある。なんでやねん! HDDのフォーマットはこのツールではできない。

HDUTYMS.COM

HDDのパーティション分割や、フォーマット等を行う。

SWITCH.EXE

98と同様、システムの設定を変更するのに用いる。

OBASIC.EXE

oki-basicが起動する。

if800RX


仕様

--CPU--
80286-8MHz(オプションで80287の搭載が可能)
--RAM--
標準1MB/最大5MB。増設単位は512KB/Boardもしくは1024KB/Board。使用素子は256KB DRAM。パリティ付き
--Drive--
5インチFDD(1MB)x2(HDD内蔵の場合、ST-506 20MB)


当時のif800シリーズの最上位機種として開発され、リモートパワーON/OFFを実現した。 また、1148x754の高解像度化がなされており、FDDは5inchを2台内蔵している。 CPUのリアルモードとプロテクトモードを切り替えて使用することが可能。 ちなみにHDDにはNEC製のものが使われていたりするので、別機種からの移植もそう難しくはない。 98とは違い、if-MSDOSでは、HDDのフォーマットがFORMAT.EXEではできないのでご注意を。(FORMAT.EXEはFD専用で、HDDには別途フォーマッタが付属する)
四級塩を使っていないのか、RXとFXでは電源故障は起こりにくい。

if800FX

背面写真撮り忘れたw

内部は基本的にはRXと同じである。CPU,RAM,HDD,FDD等全く同じのため、スペックは省略。 加えて、RAS機能があったり、電源スイッチ類の操作性向上が図られている。

if800EX

***画像準備中(いまアレばらばら状態ナノ...←おい)***


仕様

--CPU--
80386-16MHz(オプションで80387の搭載が可能)
--RAM--
標準4MB/最大20MB。パリティ付き
--Drive--
5インチFDD(1MB)x2


某オクに出てくるif800EXとGXが、やけに「通電不可」ばかりな点について疑問を持たれた方はいるだろうか。 実は、EXとGXに使われた電源には四級塩コンデンサが使用されており、その数も膨大なものなのです。実際、私の入手したGXとEX併せて計3台、すべて漏れて通電不可になってましたから...w そのため、いま動いているのだとしても、交換することを強く推奨いたします(もちろん自己責任で...

if800EXII

※画像なし(実物もってないっす

EXとの差は、CPUのクロックのみと考えてよい。80386-25MHzを搭載している。

if800GX

***画像準備中(めんどいだなんて、そんなバナナ!?)***


仕様

--CPU--
i486-33MHz(詳しくは分からないが、DX2-66MHz品も存在)
--RAM--
標準4MB/最大20MB。パリティ付き
--Drive--
5インチFDD(1MB)x2


残念ながら、OKI純正のGXを持っていない。しかしながら、JEC社のとそれは基本構造が同じであるため、内部仕様も同じであると推測してよさそうである。EXの、HDD、増設用のメモリボード、専用スロットのSCSIカードなどが使いまわせる。 ちなみにマザーボードもスロット式なので取り外しが容易であるため、GXのマザーボードをEXに入れればEXの面したGXの完成である。(ぇ


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